『敵討』

ちょっと前に藤原竜也主演の「遺恨あり」というドラマスペシャルがやってたと思うんですが、その原作を読みました!


吉村昭という作家の本です。題名はタイトルの通りであります。さて、これから適当にはしょりながら感想を述べます!



二部構成。一つは江戸時代、まだ敵討が美徳とされていた時代の話。敵を斬っても罪は問われない。これは「敵討」として描かれている。
もう一つは江戸時代末期〜明治時代にかけての話。明治時代になると敵討は殺人の罪を問われる。こちらは「最後の敵討」として描かれています。
ちなみに「遺恨あり」は「最後の敵討」の部分です。


ストーリーとしては「敵討」「最後の敵討」ともに主人公の親が何者かに殺され、長い時を経て敵討を果たすというもの。



詳しい内容は宣言通りはしょりますが(笑)、昔敵討をする際には役所に正式に届けないといけなかったんですね。全く知りませんでした。よく考えたら口だけで「〇〇の敵!」と言われ斬られまくったらたまったもんじゃありませんよね。



そして敵討は全ては叶えられないということも。相手にやられてしまうこともあれば、その相手を見つけることが出来ずに志半ばで倒れてしまうことも。今は情報化社会ですが、昔は今みたいな便利なものは全く無し。正しく命懸けだったんですね。



他には歴史の流れで幕末の黒船来航から明治維新の流れが出ていて、日本史が不得意な小生でも少し勉強になりました(笑)



読んだ本で映画化されたのは、映画では見たことないなあ。『敵討』以外には『パール・ハーバー』『納棺夫日記』『博士の愛した数式』あとは伊坂幸太郎の本くらいか。少ない。。。





最後に大分話が変わりますが、最近『英国王のスピーチ』という映画が気になります。テレビ見てたらたまたま特集されてたのですが、ストーリーがどうも小生好み(笑)



何とかして時間作って見に行ってやろうと思います!