カレー、そして戦い
臨時収入まであと4日。財布には諭吉一人に野口英世が三人。クリーニングに行かなきゃいけないから英世は必ず一人は戦わなければならない。
そして食料は皆無。生き延びなければならない。諭吉が言う『カレーはどうよ?』と。
彼は分かっていたのだ。自分を犠牲にすることで人が一人生き延びれることを。そいつも勿論分かっている。諭吉が生かしてくれたことを。
諭吉の張飛張りの戦いのお陰で、僕は食料を得ることができた。人参・玉ねぎ・茄子・エリンギ・アスパラガス。そして…何よりも大事な米とカレールーを。
諭吉よ、僕は君のことを忘れない。英世だって忘れないさ。いつも一緒だったからな…
悲しみにいつまでも浸ってはいられない。生き延びなければならない。僕は作った。全力の手抜きカレーを。
戦いはこれからだ。最近家に帰ったら、人類最古の敵とも言える虫が闊歩しているのだ。
奴は逃げ足が早い上にしぶとい。急襲することもある、恐るべき敵だ。
しかし負けるわけにはいかない。人類の未来がかかっている。
そんなプレッシャーと緊張感の中で眠りにつこうと思う。
シーユーネクストタイム。
トゥービィーコンティニュー。